FreeDVで使われる電波型式は、次のようなものがあります。
パソコンなどの付属装置から、出力されたFreeDVのデジタル音声信号を
無線機により、SSBの変調方式で電波として送り出された場合
1.G1E : デジタル化音声でPSKでの送信
2. G7W : デジタル信号の2つ以上のチャネル で
電話(音響) ,データ転送に使用
以上の2つの電波型式を必要とします。
パソコンなどの付属装置から、出力されたFreeDVのデジタル音声信号を
無線機により、FMの変調方式で電波として送り出された場合
1.F1E : デジタル化音声でFSKでの送信
2. F7W : デジタル信号の2つ以上のチャネル で
電話(音響) ,データ転送に使用
以上の2つの電波型式を必要とします。
この電波型式での運用は、FMでの運用を許可された周波数帯、
28MHz帯以上での運用となります。
24MHz帯以下で、免許されている局もありますが、実際の運用は出来ません。
占有帯域幅について
モード | 最小SNR | フェージング | 待ち時間 | 音声帯域幅 | 占有帯域幅 |
---|---|---|---|---|---|
SSB | 0 | 8/10 | 低い | 2600 | 3KHz |
1600 | 4 | 3/10 | 低い | 4000 | 1.3KHz |
700C | 2 | 6/10 | 低い | 4000 | 1.5KHz |
700D | -2 | 4/10 | 高い | 4000 | 1.13KHz |
700E | 1 | 7/10 | 中程度 | 4000 | 1.5KHz |
2020 | 4 | 5/10 | 高い | 8000 | 1.6KHz |
現在、一般的なFreeDVに関しての情報では、占有帯域幅を1.13KHzとしています。
具体的にはG1E, 1K13 G7Wの表記です、これは700Dモードで運用した場合の電波型式です。
この免許の指定の中で、1600モード,700Cモード,2020モードでの運用は指定範囲外となります。
このページでは、FreeDV1.4ベータ版に実装されている、800XA,2400B以外のモードに関しての
付属装置諸元について紹介します。


上の図は付属装置諸元の参考諸元です。
実際の申請では、G1Eに占有帯域幅指定は付けていません。
上の画像は、FreeDVで運用している送信機を第2送信機とした場合のものです。
FreeDV 700Dモード以外のモードについての申請に必要な資料をまとめた
FreeDV申請パックを作りました。
FreeDV 1.4ベータに実装されている1600モード
FreeDV 1.5.2 ベータ版に実装されている700Eモード
700Cモード,2020モード,800XAモード,
2400Bモードの付属装置諸元を、上記のようにまとめてあります。
付属装置諸元についての補足説明を含んでいます。
またVer1.5.1に新しく実装された700Eモードの運用については
FreeDV申請パックを使って申請した場合
または2020モード対応の、G1E 1K60 G7Wの免許を受けている場合、
占有帯域幅が指定内となりますので、改めて変更申請を出す必要はありません。
2020年に施行された、免許手続きの簡素化によるものです。
ただG1E 1K13 G7Wの指定を受けている場合は、申請パックを使っての
変更申請が必要となります。
2021年2月にFreeDVの開発元より、最新の諸元が公表されました
それを元にして実装されているモード、全ての諸元を
FreeDV申請パックに、まとめてあります。
エクセル形式、LibreOfficeの形式にしてありますので
必要に応じて編集して下さい
申請用の諸元をまとめた FreeDV 申請用パックは、
こちらからダウンロードして下さい、ウィルスについてはチェック済みです。
2022/03/12追記
※FreeDV Ver1.8.0以降で追加となった2020A 2020Bモードを含めた
付属装置諸元及び資料を、FreeDV_Ver1.8申請用としてZipファイルとして
まとめました、こちらからダウンロードしてください。
ウィルスについてはチェック済みです。
また、FreeDV Ver1.8.0のダウンロードリンクは
新しいテストバージョンについてのページに
張ってあります、併せて活用ください。
FreeDV運用に必要な電波型式と、包括コードの関係
周波数 | 包括コード | G1E | G7W | F1E | F7W |
1.9MHz帯 | 4MA,3MA | 含まれない | 含まれない | 運用不可 | 運用不可 |
3.5MHz帯 | 4HA,3HA | 含まれない | 含まれない | 運用不可 | 運用不可 |
3.8MHz帯 | 4HD,3HD | 含まれない | 含まれない | 運用不可 | 運用不可 |
7MHz帯 | 4HA,3HA | 含まれない | 含まれない | 運用不可 | 運用不可 |
14MHz帯 | 2HA | 含まれない | 含まれない | 運用不可 | 運用不可 |
18MHz帯 | 3HA | 含まれない | 含まれない | 運用不可 | 運用不可 |
21MHz帯 | 4HA,3HA | 含まれない | 含まれない | 運用不可 | 運用不可 |
24MHz帯 | 4HA,3HA | 含まれない | 含まれない | 運用不可 | 運用不可 |
28MHz帯 | 4VA,3VA | 含まれる | 含まれない | 含まれる | 含まれる |
50MHz帯 | 4VA,3VA | 含まれる | 含まれない | 含まれる | 含まれる |
144MHz帯 | 4VA,3VA | 含まれる | 含まれない | 含まれる | 含まれる |
430MHz帯 | 4VA,3VA | 含まれる | 含まれない | 含まれる | 含まれる |
上の図で、包括コードに含まれていない電波型式は、無線局免許申請書類の中で
13 電波の型式並びに希望する周波数及び空中線電力の項目に別途記載をする必要があります。
FreeDV申請パックを使って申請をされる場合は、2020モードの占有周波数帯幅が、
各モードの中で最大となります。
具体的には、G1E 1K60 G7Wの追記となります。
4VA,3VAの包括コードでは、1K60 G7Wのみ追記します。
工事設計書は、必要とする全ての電波型式を記入することになります。
同じように FreeDVの電波型式として G1E 1K60 G7Wの記載が必要です。
28MHz帯以上で、FMモードでの運用が可能な無線機の場合は、F1E ,F7Wを
工事設計書に記載をして下さい。
参考までに、電子申請での 13 電波の型式並びに希望する周波数及び空中線電力の
項目部分を載せておきます。
